☆ネクロマンシー・ゲッダン☆制作ログ2

動画構成

40秒の中にもストーリーというか展開を盛り込むことを考えた。最近テーマにしてるのが、ここらへんの動画構成に力を入れること。本質的な意味での「演出」。

元ネタの流れを見てると、高速回転部に「ネル→ホネ」「ホネ→ネル」「二人一緒に」がキレイに入る感じ、というところを軸に決めていった。
「やり返される展開」は最初から考えてた。一方的にもてあそんじゃダメ。深遠を覗く者は以下略ですよ。


最初の「ちーかーうー」の「うー」のところで、ホネにネルの方を向かせている。

パッと気づけるほどの尺じゃないと思うけど、ここは気に入っている。見ている方が支配権を持つような感じにしているので、ここは「隙あり」な場面ということ。

あとは、最後にネルとホネが一瞬目を合わせて、ネルがそっぽを向いてホネが崩れ落ちる。ネルが目を閉じるのと同時に魔力が切れるみたいな。スタートでも、ネルが目を開いた瞬間からホネが起ち上がる。

モーション

あまり特筆することは…ないな。
元動画を元にポーズを決めて、トレスしただけ。
高速部はだいたい16枚の絵でできていて、いくつかは中間とみなして抜いて、14パターンのポーズを作ってモーションデータ登録しならべただけ。ほぼ1,2フレームで絵が切り変わっている。
ただし、案外ランダムな作りになっていて完全にフレームを合わせるのは面倒だったので、元動画と同じなのは一番最初の100フレーム程度。あとはコピーで処理している。
基本的にネルで作ったポーズをホネに流用している。ただし、センター位置等でポーズがズレたりとかで、各部の調整はやっている。まあ、パターン自体が多くないのでたいしたことはなし。
あとはネルの髪の毛を暴れさせずにだいたい丸くまとめるようにした。画面にうまく収まるように。


操り動作は全然頭を使わずに決めた。あそこで注目してほしいのは操られてる方なので、手以外は動かさず情報量を減らす。


冒頭のホネが起ち上がるところのキーはこんな感じ。

まっすぐ移行させるのではなく、中間にランダムに移動や回転を入れて妙な軌道を描かせる。
あと、このモデル肩から先とアゴは分割してそれぞれ移動して動かすことが可能なんだけど、それ以外はできない。頭と肋骨部、骨盤、足とかより細かく分けられればもっと楽しめるけど…。自分で改造しかないんかなあ。んー、難易度の想像がつかん。


最後崩れ落ちるところも、まっすぐ移行ではなく最終形の2フレーム前にクッションとなる別ポーズを入れて、「落下してズレる感」を出す。

ネル顔

目に「笑い」を20%
まゆに「上」50%、「困る」25%
口に「▲」100%

他のキャラは大抵まゆを「下」にして目と近づけているのだけれど、この動画のネルでは上に離し、さらに「困る」でアーチをゆるくすることでちょっと抜けた感じにする。無表情コンセプトの一貫でもある。
口は完全に閉じた状態だと離れたカメラのときに口元が見えなくなって寂しいのでちょっと開けている。▲がいい感じだった。
あとは、上にある画像などにあるように目線を上方向に送って放心状態というか魂抜けてる感を。それと黒目をデフォルトより左右に離しているかな。かわいい印象にするときは寄り目にするパターンが多いけど、逆に離すとまたいい味が出ることも。

まとめ

二日で作ったのだけど、動画としての出来についてはかなり気に入っている。もちろん元ネタありきなんだけど、自分なりに結構うまく味付けできたと思う。