☆ネクロマンシー・ゲッダン☆制作ログ1

今回もログ書く。
製作過程を文章化するのって野暮なところもあるかもしれないけど、役に立つかはべつとしてなるべくMMDの技術情報をグーグル先生の目に届くところに置いていきたいのと、ダラダラ長文を書く趣味があるので。

コンセプト

ゲッダン動画の存在を知ったのと、ガイコツモデルの登場タイミングがほぼ同時で、なんかティンと来た。
あの正体不明な動きを「操られてる」と捉えなおしてみるとちょっとおもしろそうだったし、最初の「ゲッダン!」で床に積みあがったガイコツがフワッと浮かび上がって踊り出すイメージが浮かんで来たので、「これは作らざるを得ない」というテンションになった。
ネルを使ったのは今まで自分が使ってなかったから。新キャラのシェイクダウンのつもりだったんだけど、結果的にはハマった気がする。

構図

固定カメラで、できるだけモデルで画面がいっぱいになるような感じにした。モデルの動きを中心にしたミニマルな作りにしようと。
カメラのパースは37。モデルを並べて、ある程度動きの幅もイメージしながら角度等を検討。
背景はシンプルで、暗い地下室・ダンジョン的なイメージ。ロウソクなどのオブジェクトを使うことも考えてみたけど、この動画の場合は細かいパーツは邪魔になると思ったのでやめた。
背景は単なる箱の面を反転させて
http://www.cgtextures.com/
こちらのサイトのテクスチャを貼ったもの。

色合い

色や照明はちょっと考えたところ。
ガイコツモデルはグレーが基調で、背景が明るめだったりグレー系だとまったく目立たなくなる。そして色味がないので他のキャラクターのモデルと並べると食われてしまいがち。この動画の「主役」は彼(彼女?)なので、それでは困る。
なので背景とネルを暗めにするつもりだったが、照明をいじるだけで思いのほかうまくいった。

■デフォ

■調整後

照明の数値は「赤141緑114青110」。照明が炎というイメージで赤みを強く。
方向は「X:-0.9 Y:1.0 Z:-0.5」で、背後方向の真下から照らしているような状態。
これは「Scene PV風」でもやってるけど、「toon.bmp」をグラデーションにし、照明を逆光方向にすることで陰影でディティールを稼いだりしている。
ガイコツモデルの色味が変わっていないが、配布モデルにはプレーンとテクスチャ2種類が入っていて、このうちテクスチャタイプは照明に影響を受けないようになっている。照明の色味を変えても明るくしても暗くしても色が変わらない。方向でシェードだけはつくようだけど。だからこういうふうにモデルが目立つように背景を調整することができた。

背景とモデルにコントラストがつくことによって、あの「高速回転」で目に残像が残って印象も強くなる。かといって完全に黒バックとかは趣きがないのでこんなもんではないかと。