ここ最近のMMDバージョンアップ
数値入力モード
- 上部メニュー「ボーン編集→数値入力」より
まず、回転を数値で管理できるようになったこと。
MMDは回転ボーンの仕様上「より近い方向のモーションキーに対して補間」がなされるので、たとえば一回転させようとして0°、180°といったキーを打つとどちら方向に回るか管理できない。
なのでだいたい60°づつ3点で打ったり45°で4点のキーを打ったりしていた。
人型キャラクターモデルだとターンモーション等で多少のブレはあっても味になるが、オブジェクト系のアニメーションだと回転速度等を正確にしたり、配置や連続的な挙動など応用はいくらでもある。
また重要なのは、「極大と極小を扱いやすくなった」という点。
たとえば大空間のカメラワークを管理したことがある人は、カメラの位置をMMD座標で数百の地点に置いたり距離を数百離すのがめんどくさいことを知っている。カメラ位置を1000とかまで引っ張る作業は結構つらい。
そうした作業は数値入力で一発で済む。
そして「極小の微調整」。かなり細かくモーションを扱いたいとき、またエクストリームクローズアップなどで。なにかの反動などでセンターボーンを0.03ぐらいだけ上げてみたいときなど、右下のアイコンを使ってもそうした細かい操作はしずらくバイアス付加を応用したりなどしていたが、そうした「ほんのわずか」を扱いやすくなった。
空フレーム挿入&列フレーム削除
フレーム単位での挿入と削除が可能に。これでモーションの「間」の管理が圧倒的にやりやすく。
また「タイミングのランダマイズ」にも使えるかな。ダンスモーションでちょっと同期をズラすとかね。適当に1フレーム削ったり足したりすればいい。
ショートカットの「I」「K」でいける。このあたりも含めてMMD用カスタマイズキー配列見直しとこ…。
toon.bmpの個別設定が可能に
カスタムトゥーン使い放題の時代がやってきました。
MMDのモデルの表示は「材質」「テクスチャ」「トゥーンによる陰影の味つけ」の三段階があって、これらの特性をそれぞれ理解して応用することによって「単純なMMD上の絵」といレベルでもそこそこ色んなことができるはず。
まあ、「緻密な作り」といった方向だと結局ハイポリモデルが使えないので、テクスチャ描けるかどうかが焦点かもしれないけど。
toon.bmpは色々応用が可能だったんだけど、MMDのシステム上の制約(MMD全体10個までしか使えなかった)でなかなか自由に扱えなかった。これで一気に広がればおもしろい。
また、この仕様だと「一体のモデルに対して最大10種類のtoonが設定できる(?)」ようなので、材質ごとに詳細にtoonを分けて管理することもできる。モデラーの人にとっては単純な二段階toonから一歩脱却して自分の好みの質感を提供できることになった思う。
英語版対応
日本語フォントがないと起動させられなかったので、英語ユーザーは今まで起動に至るまでですら一苦労だったらしい。
ワールドワイドに作り手が広がったら相当おもしろいな。
というかテクスチャやらフリーモデルやらで海外の3D界隈とMMD界隈はもともと関わりがなかったなんてことはないし、外人の作ったpmdモデルとか触ってみたいことしきり。
とりあえずこんなとこで