世界でいちばんダサいMMD制作ログ4 - 千住観音〜自由時間

■1:34 千住観音


ここで初めて腕ボーンIK化モデルを使っている。手先がまっすぐに出て驚いた。
気を使ったのは先頭の表情や決めポーズ。指先の形とか。先頭だけは寄り目にせず目を離し気味にしている。あとアホ毛を立ててるんだけどさすがに細かすぎたか。
あと困ったことにここ実は10人いる。しかもモーションがバラバラで一人ずつでは作りにくい。サムネの決めで後ろに一人ずつ顔を出すところは再生チェックがまともに出来なくて、avi出力して確認しては修正を何回か繰り返した。

このシーンで一人一人の表情を変えるか試してみたけど、同じな方が面白いと思った。無個性な方が小動物の群れっぽくてキモかわいいかなと。日本むかしばなし的な。後ろは全員より目。
あと、元映像通りなら後ろの方は数人かぶって顔が隠れるんだけど、それも実験した結果見せた方が絵がよかったのでそうした。その分ダサさは減るけどまあいいでしょ。
ここも一列に戻って両側にハケるあたりは見えないところはむちゃくちゃな動きをしている。

またここで気がついたのが「止め」の効果。まあ、リアルっぽくヌルヌル動かすなら動きを常に止めないようにするとかがあるのだけれど、こういう決めシーンなんかで「1ピクセル足りとも動かないポーズ」ができるのは3Dのいいところだと思った。表現として。
決めのポーズに入るところで髪とかネクタイとか胸とか一部余韻で動かしてみたんだけど、どうもよくなかった。完全にそのフレームで停止した方がいい。腰を振るところは胸をけっこう揺らしてるんだけどね。静と動で切ってある。
ダンス表現としては、リアルでも止めるところは本当は衣服や髪の毛とかのコントロール不能なところまで止めてしまいたいんだろうな。

■1:50 自由時間


ここは千住観音とカットを切ってある。使っているのは腕IKのないモデルだし、毎回一人づつモーションをつけないと再生チェックができないので。

サクサクと軽めに終わらせるつもりだったけど思いのほか時間がかかった。ステップパターンが全部バラバラなせい。おれの感覚では、ステップと体重移動を見せなければならないかどうかで手間が3倍ぐらい違うと感じる。足元が映るか映らないかで天地の差がある。

細部は結構てきとうなのだけれど、サイズと一人一人の尺を考えるとあまり詰めてもしょうがないと判断して手を打っている。「こんなもんだろ」という判断をしないと永遠に作業が終わらないし。髪の毛とかは動かすつもりがなかった。多分ここで動かす意味もない。
しかしここで色々試したおかげでモーション技術が向上した。駅弁なんかは足IK切ってセンターボーンの移動コピーしてシンクロさせてるだけで簡単にできた。巨人の歩きとかはけっこう満足してる。

細かいアイテムが何やってるのかわからなかった。元映像の画質が悪いし脈絡がないので何を持っているのか。動き方で「こんな感じか」と推測し、wikiでよさそうなアクセサリを探したところ、タンバリン・めいこ・チューリップとちょうどいいものがあったので使わせてもらった。めいこはハクの持ち物アクセサリとして再構成するか迷ったけど、めいこボーンで組み上げて移動をシンクロさせる方が簡単そうだったのでそうした。ハクの手元で形を組むのは難易度が高すぎた。
またちょうどよくPmdSizeChangerが公開されて、巨人が作れるようになったのがよかった。サイズは1,5倍。ハクが身長160センチとしても240センチある計算になる。ねーよ。

あとは交錯するときに前後に衝突しないための配置で若干ミスをしてこれもなかなかキツかった。前後位置を調整したら奥に送ったヤツが左右のハケで移動が足りなくなったり…。それを後から調整するのはつらい。バイアス付加で調整プラスモーション付け足し。基本設計のミスが響いた。