世界でいちばんダサいMMD制作ログ5 - 行進〜リン独唱2

■2:03 モーゼ

ここは基本的にステップのループが長い。しかしループモーションだからコピペで楽々だと思うのは素人。ループの再帰ポイントを考えるのは意外と面倒な上、長い尺のあいだ繰り返すということでモーションの精度が流しモーションに比べて気になってくる。細かいところが気になっていつまでもいじってしまうのだ…。一瞬で過ぎ去るモーションはあんがい流しても問題ない。

まずはカメラと配置設定の検討から。このときはもうかなりここを慎重にやるようになった。

・ハク


まずは両サイドのハクから。最初の一歩の踏み出し→ターンに苦労した。ターンの中のステップがこんなに難しいとは…。足元を滑らせないように、大腿部はギリギリまでひねって残しながら一気に開放していくような感じ。上体や頭を回転方向に腰より少し先行させて回すとより自然に。
一列のときのハクの間はかなりギリギリ。ぶつかる寸前にしてある。髪が邪魔すぎる。

ここで反対側は反転ペーストでサクッと…と思ったらよく見ると足の踏み出しや回転方向(手前に向いて回るか奥に向いて回るか)がバラバラではないか。単なる反転ペーストではできないので逆パターンも最初から作ったよ…。なんだこれ。
もう一度中央に集まったあとにやるターンもバラバラになっていて、1パターンコピーで済むと思っていたら全部で4パターンにしなければならなかったという。二つ作ったら反転コピペと組み合わせでできたけど。
それと一番最初の部分で右手前の二人は振りを間違えて変な動きをしている。でもここらへんの細かいのはさすがに指摘されなかったぜ。労力配分間違えたか。

中間のステップはトレインあたりのミクリンのステップと同じだったのでコピーしてチューン。横の振りをダルそうにして上下動は大きめにした。
ミクの出番ではステップインしながら少し奥側に移動している。あとここで、回転方向がバラバラな影響でハクの立ち位置が微妙にズレているのを修正している。バイアス付加使いまくり。数字をメモしながら計算で移動させないとわけがわからなくなる。

・リン

リンのステップは結構満足度が高い。スタートからハケまでの前後位置を設定し、あいだ何ステップで移動しているかで割って一歩の移動量を設定。それによって前後の足の開き方が自動的に決定される。IKの関わらないキーはコピペして、あとはバイアス付加で一歩一歩。案外チョコチョコ歩いてる。
左右に体を振り出して間を埋めているだけではあるが、上半身と下半身にヒネリを作らず棒のように回し、姿勢はかなり体を反らしたジョジョ立ち。センターごと回転させてる。肘を張ってこぶしは下向きに。
それで横に振ったポイントで4フレーム完全に体をとめてある。4フレームあとにもコピペしてるということ。若干ロボットっぽく、また男っぽく直線的な動きになった。

最後ハケルところはかなり適当。足元見えないしここ作ってるときは気力が尽きてた。

・ミク


リンと同じようモーション作ったら失敗。ミクでこういうときは体をセンターごと回してはいけなかった。なぜかというと、センターを回すと髪IKも移動してしまうため。しかしここでは頭は動いていないので、髪IKと頭の動きに整合性をとるのが難しくなってしまう。素直に上半身と下半身でモーションを作り直す。ミクの場合は頭の向きとセンターの向きを一致させるのがいいのかもしれない。

足元はリンと同じようなフレームロックを少し。ミクは2フレーム。それ以外は止めずにユラユラ動かす。肘を体に近いところに置き、手はやや上向き。前半は横への捻りを使って、後半は左右に体を振るようにパターンを変えてある。あと上下動は0.1だけつける。細かいパーツは「動かないように」軽く調整。
ここらへんはもうあんまり正確にトレスするのではなく、振りを見てタイミングを合わせてつけていった感じ。

あとコメントで「柱の揺れまで再現してほしかった」というのがあったけど、よくそれを知っていたな。素人ではない。

■2:32 リン独唱2


ここはもうわれながら手馴れてさっさと処理した。背景があったのでパースを25でやったぐらいだろうか。
ただ、ここを作業しているうちにリンの目だけは差し換えることにした。目がキラキラしすぎていたので。

デフォのリンの目はハイライトが左上と右下の2ヶ所入っているのだけど、右下を消して左上のも小さくし、さらに黒目の中の色の濃い部分を広くした。
ハイライトを小さく少なくしたことによって、画像のようにアゴを引いて上目になったときにハイライトが消える。ハイライトが消えるといわゆる「死んだ目」「レイプ目」になる。
瞬間的にこうした表情が入ることによってなんだか凄みが出たように思った。