世界でいちばんダサいMMD制作ログ6 -感染ダンス1

■2:49 感染ダンス(ミクリン)


ここからが最大の難所。技術的に色々やったなあ。

・歩き

まず奥から手前の位置までの移動を設定。直前で少し段を下りているのでそれも考慮。ターンに入っていくときにミクのモモがギリギリ見える。

ステップしながら正面に向かってくる部分で腕IK化ボーンの真の威力を思い知る。これなしではどんなにがんばってもキレイにはならない。ここのテンポはわかっているので、一から作っているとは言えステップ自体はそう苦労はない。4点パターンで作成。つないだ手を奥に振る、手前に出す。その間が直線だとおかしな軌道になるので中間点に腕が下がるポイントを設定。
IKボーン自体は手首の位置にあり、手をつないだポイントによって手のひらの向きが合わないのでポイントごとに設定していく。IK自体のX方向の位置も若干ズラしながら。また無設定では脇の開き方などが気になるので、腕ボーンを回転させるなどして腕の形を調整することも必要になる。ちなみにつないでいない側のIKは切ってある。

二人とも顔・目線は正面に固定することにした。元映像では若干違うが。あとは歩幅や腕の振り等差異化はしている。ミクができるだけシナシナ動くようにしたかったがなかなか難しい。

・ターン


これは腕IKがないと本当に無理。回転とつないだ手に整合性を持たせるのが難しすぎる。
まずはおおざっぱにミクの回転とつないだ手の位置を合わせて移動をトレスしていった。センターで単純に回しているだけ。リンはあとから合わせる。回転は90°ごと程度にターンポイントを設定し、手首の回転をあわせて「まあ手をつないでいる」というのがわかるレベルで。さすがに指先までこだわるのは無理だと思うな。

問題点は、腕が短いことと頭がでかいこと。
腕の間に頭を通すのがかなりきびしい。ましてハクに比べてもミクは手が短く、リンはもっと短い。さらにミクは頭の大きさプラスツインテールの結び目があるので、これが突き抜けないようにするのは不可能。

対処方としては

  1. 「腕IKだけで形を作らず肩ボーンを限界まで上げてできるだけスペースを作る」(これはあとからわかったので画像ではミクの肩があがっていない)
  2. 「手をガッチリ合わせず指も伸ばし気味で触れ合う程度まで使い、手の長さを出す」
  3. 「見えない角度では腕カバー部に頭を限界まで埋めるなど、どうにかする」
  4. 「上体の傾き等も局面ごとに調整して通す」

といったところ。

リンの前後の位置も見えない角度ではかなり埋まってたりする。またここでは身長が小さくて手が届かないので背伸びをしている。ルークより大分ちいさいからなあ。
あとはどうしても埋まりが見えるのが避けられない箇所では「埋まっているフレーム」が可能な限り短くなるようにした。ギリギリまで引っ張って1フレームで手前に抜けるように。やりすぎて逆に不自然になってもいけないが。

またここだけはミクのツインテ・スカート・ネクタイもそれなりに動いているようにボーンをいじった。回転中に変化はさせてないから手間ではないが。
とは言ってもツインテは横に広げられないので、若干ヒネリが加わってるぐらい。スカートも少し広がりつつネジレてキレイなシルエットが出るように。ネクタイは最初に後ろを向いたタイミングでIKを切って形が固定されて回るようにしてある。
あとは目線をほんの少し回転方向に先行させているぐらいか。本当は頭も先行させたかったけど、腕を通す調整をした後だったので頭の角度が変わると再調整が必要だったのでやめた。次は作成順に気を使おう。

あとはここに入る直前でミクとリンが目を合わせるところや、リンがミクを目で追っていくあたりの動作は気に入っている。