世界でいちばんダサいMMD制作ログ11 -照明・シェーディング

照明やシェーディングは画面全体の印象を決めるのにかなり重要な役割を果たしている。が、その調整の方法論が全然わからんです。

トゥーンシェードのオフ

  • トゥーンオフ

  • トゥーンオン(比較)

リンやミクの独唱部分ではトゥーンシェードをオフにしている。toon*bmpをグラデーションにしているわけ。

その理由は、「画面の大部分をモデルが占めている場合、トゥーンシェードでは画面の色段階が少なくのっぺりしてしまう」ので。

MMDのモデルはアップがキツイ」と言われていた理由はここらへんもあると思う。トゥーンだと色段階がハッキリ分かれて画面が単調になってしまう。
よってアップ部分のカットはシェードオフに。こうすることで画面の密度が上がったと思う。


しかし、一画面に複数モデルが入るような「引き」でかつ動きが激しい場合、トゥーンシェードの方が画面の陰影がハッキリして立体が認識しやすい…と思ったので通常のシェードにしている。ただ、これはかなり感覚的で判断が難しい。どうするのがいいのか今でもよくわからん。

照明の方向、明るさ、色合い

これもカットごとに調整はした。照明の方向によって陰影と立体感がかなり変わってくる。
モデルの光の当たり方を基調にして、背景アクセサリの自己照明で色合いをコントロールする等はだれでもやると思う。
元映像に合わせるならばかなり画面を暗くコントラストを低くするのだが、そこはあえて合わせず。やってはみたけどいい感じにはならなかった。
また、色を合わせていくのならモデル改造でモデルの色自体を変更して彩度を落とすべきとも考え、それをすべてやる労力を考えると心が折れたのでやめた。出力動画にフィルタをかけて画面調整をする場合、肌色等も合わせ画面全体が影響を受けるので期待どおりにはやりにくい。


シェーディングにしてもそうだが、MMDのモデルは基本的にかなりビビッドでシンプルな色づかいをしている。今までは照明でてきとうに調整するぐらいだったが、モデル改造の技術開発が進んだことによってここらへんの色彩コントロールの幅も広がった。
正直ここらへんの色彩バランスに優れた人は今までMMD制作者にあまりいなかったと思うけれど、そうした画面作りに重点を置いた作品も出てきている。絵を描く経験・スキルのある人はここらへん強いなーと思う。
今回は無難にやっただけだけど、色彩や陰影についてもっと勉強してそれにこだわった作品も作りたい。この領域については本当に力不足を感じた。試行錯誤しても「何がいいのかわからない」という状態だったので。