余談

「他の動画加工ソフトを使った方が明らかに簡単なことでもなんでもMMDでやろうとする人がいるのはなぜだろう?」
という疑問をたまに目にしますが、自分の中である程度整理できた気もするのでとりあえず書き置く。


たんに引きこもりってのもなくはないですが、ある程度合理的な理由も挙げられますよ、と。思いつく範囲で。

  • ひとつのソフトで管理する方が楽
  • リアルタイムで確認したい

動画制作は最終的にはひとつのソフトで統合する方が楽というか管理しないとわけがわからなくなります。人によってそれがMMDだったりNiVEだったりAEだったりする、というのが多分正解に近そう。ぶっちゃけ単純に考えると無駄な局面はあるんですが、ひとつのソフトで集中管理というのはある意味で頭を使わなくて済むので楽なんです。


もうひとつ、リアルタイムで確認できる。
MMDは、「一応基本的には」リアルタイムレンダリングです。MMEとかも、いじったら即効果が反映しますしそのままモーション・カメラ含めて再生できます。
それを一回aviに書き出してエフェクトの効果を確認して…というのは手順としてコストが大きい。

でも大局的には手順の無駄が多くない?

実際多い!w
ただ、ここに案外落とし穴があって、「最終形がイメージできていれば」作業効率としていくつかの手順はMMD以外のソフトでやる方が圧倒的に効率がいいんです。
でも、最終形をイメージして動画を作ってる人はむしろ少数派。
MMD上で「とりあえず」モーションを組んで。「とりあえず」ライティングして、エフェクト組んで、トランジションして。
それを「リアルタイム」で確認しながら動画を組み立てている。


MMDでこれこれこういう素材を用意して、それをこう加工してこう組み立てればこうなる」っていうのは、ある程度やってればわかる。逆に言うとやらないとわからない。そんなことは考えず、いきあたりばったりでMMD上で色々組み合わせてたまたまよくなったらそれでいい、という作り方もある。
というかニコ動とかMAD編集とか、近年のPC性能と合わせて可能になった映像制作ってそっちのいきあたりばったりな方向から来てる人も多いんじゃないだろうか。


要するに、「試行錯誤のサイクル」を考えるとMMDだけで完結するのにも一定の合理性があって、そうする理由はわかるなーと。

それ言ったらMMD自体も無駄が多いよね

MMDで動画制作中にモデリングの修正とかボーン構造いじるとなったら半端ない手戻りをしなきゃならないし、そういった点はかなり非効率。
要するに統合3Dソフトってそのためにあるんだなあ…と思う。ひとつのソフト上でポスプロまですべて完結できるもんな。
MMDにおけるリソースの分業とかを利用しない、モデリングからなにから自分で仕上げる人は統合ソフトに移行した方がいんじゃね、とは俺も思う。


オチなし。