ディフュージョンフィルタのススメ


pixivで見つけたとある講座がとてもすばらしかったので、NiVE上でのやり方を紹介したいと思う。

  • ※pixivはアカウントがないと見ることができないよん

sayappaさんのブログ - http://sayappa.blog75.fc2.com/

効果

光を柔らかくするような効果で、一見グローと同じように見えるがグローと違うのは元の色が保たれるところなのだそうだ。

オリジナル

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グロー

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ディフュージョンフィルタでは比較的元の色が保たれているが、グローをかけると画面全体が明るくなり特にこうした明るい元素材だと白飛びしてしまうことが多い。

NiVEでの具体的な工程

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  • まず素材を読み込み「スクリーン」とリネーム。そのファイル自体(スクリーン)を乗算でブレンドする。

 ブレンド率は素材によってあとでまた調整。

  • 適当にブラーをかける
  • このレイヤーのシャドウコピーを作成する


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  • もう一度別に素材を読み込み「DF」とリネーム。自分自身のレイヤー(DF)を乗算ブレンドする。
  • 先ほど作成した「スクリーン」のシャドウコピーをスクリーンでブレンドする。ここまでのブレンド率は同じ値にする
  • 最後にもう一度、「DF」レイヤーを比較(明)でブレンドをかける。これは100%で。

どういう目的で使うか

主に画面全体の質感をなじませるために使えるのではないだろうか

かんなPが
みくだん MMDとNiVE - NiVEエフェクト編
でグローを使ったそうした加工を紹介しているが、
MMD上のレンダリングの段階で照明を落とすといった下準備をしている。
ディフュージョンフィルタならばそうした工程は必要ないので、作業段階で最終形の予測がしやすいはず。

プラスアルファ

コントラストのある素材にDFをかけてみる

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オリジナル

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ブラーには色々種類があるので、それらのバリエーションによってフィルタのかかりも変わる

さきほどまでのはすべてシンプルなガウスブラー

ピンぼけブラー

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拡散光の境界が明瞭に出てくる

放射状ブラー

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メディアンブラー(OpenCV

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まとめ

いわゆる「画面のなじませ」という目的ならば、

  • 色味の変化が少ない
  • 量的な調節の幅が広い
  • 質的なバリエーションも選べる

という点で、グローエフェクトより大いに使えると思う。