世界でいちばんダサいMMD制作ログ8 -感染ダンス3

■2:49感染ダンス(ハク)続き

・ターンモーション


「ステップつきのターン」は本当に難しいと思った。足元の見えないミクのターンの比ではない。しかもここはループモーションなので、「一回転して同じ位置、同じ姿勢に戻るポイント」を意識して整合性を保てるようにモーションを作らなければならない。そのためのステップ・重心移動の分解に悩んだ。
足を踏み出してターン時に若干中央よりに入り、回転の勢いのまま振り出した足に重心を寄せることでまた元の位置に戻っている。
今見ると戻りの際に若干状態がブレるポイントがある。重心を片足から逆の足に移行させる際の踏み換え時に上体の傾きのポイント設定が足りないせいかと思う。
それとステップも精度が甘い。ただ、ステップは後から修正しづらいのでもう無理だと思った。

ここらへんでモーション作りの方法論が固まってきた。

1.足元のIK、センターでステップと重心移動の位置決めをする
まずここがいちばん大変。ステップのキー打ちがMMDの一番難しいとこだと思ってる。足元は接地と中間、回転の場合はだいたい90°ごとにポイント設定している感じ。センターは回転を決めてから上下の沈み込みを考慮して分割点も置いていく。


2.下半身ボーン・両足ボーン・上半身ボーン・ついでに頭ボーンでバランスを取る
ステップとセンターのキーフレームに合わせ、下半身ボーンでどちらの足に体重が乗っているかのバランスを取り、足元と体のひねりができることによって靴底が斜めになっているのを両足ボーンで調整。さらに下半身にあわせ上半身と頭を決め、それによってセンターも微調整する。
場合によって多少違うが、センターのキーと下半身から上のキーは同フレーム、ステップと両足(股関節になる)のキーは同フレームで打っている感じ。


3.腕の振りを決める
ここらへんになると形が決まってだいぶ見れるようになるのでかなり気持ちが楽になる。最初の段階は再生してもメチャクチャなのでつらい。


4.目線・上体や頭の細かい動作・指先・髪の毛など
目線の先行や手首から先の指の表情づけ、髪の毛の処理をする。あんまり考えてない。髪は基本的にいじるつもりがないが、こうしたターンなどの大きな動作のときだけは少しフワッとさせるようにはする。周りとぶつからない程度に。

ひとつのモーションの流れの中でこうした手順を踏む。前の段階のものほど後からの修正はしにくい。手をつなぐシーンに関しては、1のときに腕IKの位置決めもする。

・立ち方

スタート時は棒立ちの姿勢だが、デフォルトの状態よりセンターボーンを前に出してある。MMDのモデルはボーン入れなど各種設定の関係上だと思うけど、初期状態だと重心位置が足元に対して後ろすぎる。カカトの真上に重心が乗っている。そのまま前後のバランスをいじらないで動かすと今にも後ろに倒れそうな印象になる。
ちょっと感覚的になるけど、普通に人が立ったときにはくるぶしの上に腰・肩・耳がくるような感じになる。


モデルの頭の大きさを考慮するとこんな感じだろうか?もっと正しく立たせるなら腰や上体や大腿とヒザ下の角度とかも考えるべきだろうけど、とりあえずはこんなので。ハクはまだいいけど、ミクなんかはかなり後ろのバランスだ。