世界でいちばんダサいMMD制作ログ2 - 独唱

■0:32 リン独唱


ここのリンとミクの独唱シーンはカメラのパースペクティブをオフにしてある。背景と矛盾が生じないし、アップでほぼ移動しないのでパースオフの方がキャラがまっすぐ見える。

リンを使ったのは、作成当時は選択肢がなかったから。レンがリリースされたときに差し替えも考えたけど、髪形がルークっぽくできなかったこと、表情・モーションの再調整をする気になれなかったこと、なにより腕IKモデルがないので手をつなぐシーン等が無理だったことであきらめた。
でも見た目的にリンはかなりハマってると思うけど。身長が小さいのもある意味おもしろい。

モーションについては、正直トレスでこうしたバストアップの演技をやるのはあまり労力がいらないことがわかった。全身の入るダンスに比べると。

  1. リズムに合わせてランダムにセンターボーンを左右前後に移動し、回転もさせる。
  2. 元映像のポイントに合わせて上半身・頭・両目にキーを打つ。これらは同フレームで登録する。目線と頭は同タイミングで変化しないとチグハグになる。
  3. 髪型や基本の目元・眉の形を決める。
  4. 元映像を見てひととおり口・目・眉の順番で調整。

これだけ。トレスだとこういうシーンは簡単で、その割りに効果は高いと思った。やっぱり「顔」というのは表現力が高いので。
リンの目は目の下側の黒い線が消えるギリギリに「笑い」を上げて、まゆを下に下げてある。基本的にまゆが下がるとどちらかと言うとマジな雰囲気になるかな。上になって目と離れるとひょうきんだったり表情ゆたか。
あとは両肩を上げて若干イカツい感じにしてる。

感覚的にはダンスの1/3ぐらいの労力。まあ、最初はリップ登録のやり方がわからなくて口元が崩壊したんだけれど。ポイントごとにちゃんと全部登録していかないと前の方のフレームで補間が残って口が開きっぱなしになる。あとは口を閉じるところと大きく開くところのメリハリさえつければだいたいは見栄えがする。オリジナルでのリップシンクはvsqがなかったらどうやるんだろうな…。

ただ、このシーンはリンの体を揺らしすぎた。大きく動いた方が見栄えがするかな、と思ったんだけど今考えたらやりすぎた。ちょっと失敗。

■0:46 ミク独唱

やってる作業はリンと変わらず。上体の動きがリンに比べ抑制されてるけど、ここはもうフレーム間隔も含めてランダムに適当にほんの少しだけセンターボーンを動かして登録してるだけ。
目元は笑いとまばたきを少しづつ。眉は目が小さくなったのに合わせ、さらにそれ以上に下げてデコが広い状態。感情が薄く大人びた雰囲気にしようと。

髪の毛についてはちょっと変わった処理をしてるかも。
「髪を動かさない」ための処理。
頭の動くキーフレームに合わせて、髪1が常に垂直に下がった位置になるようにキーを打っている。だからデフォよりツインテが常により体に近い位置にある。髪1はIKの有効範囲に入っていないので、頭が大きく動いたときに何もしないと髪の根元が重力に逆らったりするんだけど。常に重力に引っ張られて重たーく見えるように扱ってる。